日頃より、一方ならぬお引き立てを賜り、誠に有難う御座います。
修美社の山下昌毅です。
入社以来14年、皆様の暖かいご支援のもと、無我夢中で努めてまいりましたが、このたび、令和2年11月18日より、代表取締役に就任させていただくことになりました。このような大役をおおせつかり、その責任の重大さを改めて痛感している次第であります。微力では御座いますが、皆様にご満足いただける印刷物を制作できるように、業務に邁進していく所存でありますまだまだ若輩者ですが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
修美社は1960年に山下修吉(祖父・会長)と美代子(祖母)が創業した印刷屋です。小さな活版印刷機を導入して名刺印刷から始まりました。会長は現在95歳(毎日出社しております)、会社は今年で60周年を迎えました。
50年ほど前、山下泰茂(父)と山下展茂(叔父)が家業に入り、家族でがむしゃらに印刷機を動かしてきました。現在に至るまで印刷業界はデジタル技術の進化により大きく変動していきましたが、時代とともに設備を導入して技術を磨き、信頼を得て会社を続けてきました。
2015年頃から、修美社では「おもしろ印刷の修美社です~」と言いながら、私たちが日々向き合っている紙、印刷、製本を知ってもらうために、アナログの技法を取り入れてワークショップやイベントなどを開催することが多くなりました。そして昨年、「原点回帰だ!」と活版印刷機を復活。失敗を繰り返しながらも喜んでいただけるお客様とのたくさんの出会いがありました。
忘れられない仕事があります。思い描く仕上がりが実現できず、社長が1ヶ月ほど毎日活版印刷機を動かし、休みなく印刷し続けたことがありました。その姿に凄まじい気迫を感じて僕は圧倒されました。修美社がこれまで続けてこれたのもこの社長だったからだろうと感じた出来事でした。これからも現場で一丸となり、仕事に誠心誠意向き合っていくのだと改めて覚悟をしたのと同時に、その光景はこれからも印刷屋を続けていく僕の財産となりました。
僕が今、印刷愛に溢れているのは、印刷物に本気で向き合っているお客様、デザイナー様、協力会社様、修美社の先輩方たちのお陰です。皆様に感謝して、印刷を柱に社員とともに新しい修美社を創り上げていくことを使命として、これからも日々精進していきます。
代表取締役 山下昌毅